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ペットシッター士とは?費用・難易度・取得方法を徹底解説

ペットシッター士の資格概要・費用・合格率・取得方法3コースを徹底比較。2020年法改正後の実務経験要件や開業までのリアルなロードマップも解説。

「ペットシッター士ってどうやって取るの?」「費用はいくら?独学でも大丈夫?」——動物好きを仕事にしたいと考えたとき、最初に気になるのが資格のことですよね。

ペットシッター士は合格率90%以上と取得しやすい一方、2020年の法改正で開業までのルートが変わり、古い情報のまま動くと遠回りになることも。

この記事では、資格の基本情報から費用比較、法改正後の開業ステップまで、2026年最新の情報をまるっと整理しました。


ペットシッター士とは?資格の概要と認定団体

NPO法人日本ペットシッター協会が認定する民間資格

ペットシッター士は、NPO法人日本ペットシッター協会が認定する民間資格です。飼い主の自宅を訪問してペットのお世話(食事・散歩・投薬補助など)を行う「ペットシッター」の専門知識を証明します。

実は、ペットシッターの仕事自体は資格がなくても始められます。しかし、事業として行うには「動物取扱業」の登録が必要で、その登録要件を満たす資格の一つがペットシッター士です。

ペットシッター士で登録できる動物取扱業の種別

ペットシッター士を取得すると、環境省が認める第一種動物取扱業の以下の種別で登録申請が可能になります。

  • 保管:ペットの一時預かり・シッティング
  • 訓練:ペットのしつけ・トレーニング
  • 譲受飼養:動物の引き取り・飼養

ペットシッター士と認定ペットシッターの違いを比較

ペットシッター関連の資格を調べると、「認定ペットシッター」という似た名前の資格も見つかりますよね。ここでは両者の違いを整理します。

認定団体・費用・サポート体制の違い

項目ペットシッター士認定ペットシッター
認定団体NPO法人日本ペットシッター協会ビジネス教育連盟ペットシッタースクール
通信講座の費用71,500円約92,000円
通学の費用126,500円約189,000円
合格率90%以上90%以上
動物取扱業の登録対応対応
開業支援協会ネットワークフランチャイズ(ペットシッターSOS)あり

どちらを選ぶべき?

どちらも動物取扱業の登録要件を満たす点は同じです。費用を抑えたい方はペットシッター士、フランチャイズでの開業サポートを重視する方は認定ペットシッターが向いています。


ペットシッター士の取得方法3コースを比較

ペットシッター士は独学では取得できません。以下の3コースのいずれかを受講する必要があります。

コース費用学習期間こんな人向き
通信講座71,500円2〜6ヶ月自分のペースで学びたい主婦・会社員
カルチャー講習60,500円+教材費13,200円2日間+自宅学習短期集中で進めたい人
通学(東京本校)126,500円6日間対面で学びたい・すぐ取得したい人

通信講座コース

自宅でテキストを学習し、添削課題を提出して試験に臨むスタイル。仕事や育児と両立しやすいため、最も人気のあるコースです。標準的な学習期間は3〜4ヶ月が目安です。

カルチャー講習コース

全国のカルチャーセンターで2日間の対面講習を受けた後、自宅学習と認定試験に進みます。対面で質問できる安心感と、通信より短い期間で進められるのが魅力です。

通学コース

東京の本校で6日間集中して学ぶコース。費用は最も高いですが、実技指導を直接受けられる点がメリットです。


試験の難易度・合格率【しっかり学べばほぼ合格】

合格率90%以上の理由

ペットシッター士の合格率は90%以上(93%との報告もあり)。講座のテキストと添削課題の内容をきちんと学習すれば、ほぼ合格できるレベルです。

不合格になる主な原因は、テキストを十分に読まずに受験してしまうケースです。特別な予備知識は不要なので、動物の飼育経験がない方でも心配ありません。

学習スケジュール例(通信講座の場合)

  • 週3〜5時間の学習で約3ヶ月が標準的なペース
  • テキスト学習→添削課題提出→認定試験の流れ
  • 合格後は約3週間で合格証・認定証が郵送される

【2020年法改正対応】動物取扱業の登録要件と実務経験の積み方

法改正で何が変わった?

2020年6月の法改正は、ペットシッター開業を目指す方にとって最も重要なポイントです。

改正前は「資格取得」だけで動物取扱業に登録できましたが、改正後は資格+第一種動物取扱業者のもとでの6ヶ月以上の実務経験が必須になりました。

つまり、「資格を取ったらすぐ開業」はできなくなっています。ネット上には改正前の古い情報も多いので注意してください。

実務経験6ヶ月をどこで積む?

実務経験を積める場所の具体例はこちらです。

  • 既存のペットシッター会社でパート・アルバイト
  • ペットホテルのスタッフ
  • ペットショップの販売・管理スタッフ
  • 動物病院の補助スタッフ

パートやアルバイトでも、常勤として6ヶ月以上勤務すれば実務経験として認められます。動物取扱業の登録料は15,000円で、管轄の自治体に申請します。


資格取得から開業までのリアルなロードマップ

最短ルートのタイムライン

ステップ期間の目安
①講座受講・資格取得3〜6ヶ月
②実務経験を積む6ヶ月以上
③動物取扱業の登録申請1〜2ヶ月
④開業準備・集客開始1ヶ月〜
合計約1年〜1年半

主婦・副業で始めたい方へ

通信講座で資格の勉強をしながら、同時にペットシッター会社でパートを始めるのが最も効率的なルートです。資格取得と実務経験を並行して進められるため、最短で約9ヶ月〜1年での開業も可能です。

自宅開業なら店舗費用がかからないため、初期費用を大幅に抑えられます。ただし、開業後のランニングコストとして**協会年会費(約19,374円)損害保険料(年約24,000円)**がかかる点は押さえておきましょう。


ペットシッター士を活かせる仕事と収入の目安

雇用形態別の年収目安

働き方年収の目安
パート・アルバイト172万〜211万円
正社員266万〜308万円
独立開業192万〜360万円(顧客数次第)

出典:平均年収.jp

正直なところ、ペットシッター単体で高収入を目指すのは簡単ではありません。ただし、固定客がつけば独立の方が収入を伸ばしやすく、副業として月5〜10万円を得ている方も少なくありません。

資格を活かせる就職先

ペットシッター以外にも、ペットホテル・動物病院・ペット関連企業などで資格が評価されます。動物業界への転職を考えている方にとっても、持っておいて損はない資格です。


よくある質問(FAQ)

Q. 独学で取得できますか? A. いいえ。通信講座・カルチャー講習・通学のいずれかのコースを受講する必要があります。

Q. 資格に有効期限はありますか? A. ペットシッター士の資格自体に有効期限はありません。ただし、日本ペットシッター協会の会員資格を維持するには年会費の支払いが必要です。

Q. 犬猫以外の動物にも対応できますか? A. ペットシッター士の学習範囲は犬猫が中心ですが、小動物や鳥類のお世話を行うシッターも多くいます。動物取扱業の登録種別によって対応範囲が決まります。

Q. 主婦でも開業できますか? A. はい。自宅を事業所として開業できるため、子育て中の方にも始めやすい働き方です。通信講座で資格を取りつつパートで実務経験を積むルートがおすすめです。

Q. 年齢制限はありますか? A. ペットシッター士の受験に年齢制限はありません。20代から50代以上まで幅広い年齢層の方が取得しています。


まとめ:まずは自分に合ったコース選びから

ペットシッター士は合格率90%以上と取得ハードルが低く、動物好きを仕事にする第一歩として最適な資格です。

ただし、2020年の法改正で開業には実務経験6ヶ月が必須になりました。「資格を取ったらすぐ開業」ではなく、資格取得→実務経験→動物取扱業登録→開業という計画的なステップが大切です。

費用は通信講座なら71,500円と手頃で、自宅開業なら初期費用も抑えられます。まずは日本ペットシッター協会の公式サイトで最新の講座情報をチェックして、自分に合ったコースを比較してみましょう。通信講座なら今日からでも学習をスタートできますよ。

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